「よろこばしきかな」で始まり、「よろこばしきかな」で終わる親鸞聖人の主著『教行信証』は、信楽(無上の幸福)に救い摂られた聖人の、書いても書いても書き尽くせぬ喜びがあふれています。
文芸評論家の亀井勝一郎氏は「『教行信証』全巻には大歓喜の声が響きわたっている」と驚嘆しました。
私たちも時に「ああ、幸せ」と高揚感に包まれることがあるにはあります。
しかし決してその幸せは続きません。
何かことが起きれば、たちまち喜びは霧散してしまい、あの幸福感はどこへやら、失望のため息、悲嘆の涙に変じます。
いや何も起きる前から、いつこの幸福の座から引きずり下ろされるかと憂鬱な思いが胸一面を襲い、自己の幸せを脅かすものすべてに疑心暗鬼の目を向け、心ひそかにおびえています。
時にそれは「こんなに悩むくらいだったらいっそのこと幸せになんかならなければよかった」と思うほどです。
親鸞聖人が獲られた絶対の幸福は、そんな今日あって明日どうなるか分からないような幸福ではありませんでした。
絶対に色あせることも薄れることもない安心、満足です。
『教行信証』には「慶喜いよいよ至り」ともあります。
世の中で、喜びがいよいよ込み上がってくる、ということがあるでしょうか。
だんだんと色あせていくことはあっても、だんだん喜びが増していく、そんな幸福がどこにあるでしょう。
「バカな、そんな心の世界があるものか」と思われる人があっても、それは当然です。
まともな常識人ならそう思うでしょう。
それは世の一切は無常であり、その無常のものを支えにしている心もまた無常だからです。
しかし親鸞聖人は「あるんだ」と、一切が滅びる中に滅びざる真実の幸福があることを『教行信証』に高らかに謳い上げられています。
それは何かを主張し「こうだから幸せ」とか、自分に言い聞かせるように「こう思えば幸せ」とか、そんなとってつけた喜びではなく、ただただ広く大きいその喜びを告白され、深く深く感謝を述懐されている筆の跡なのです。
その熱火の法悦は八百年の時を超えて、『教行信証』を読む者の胸を打ち続けています。
不特定多数の方が視聴され、また時間も短い毎回のユーチューブ動画では話しきれない部分がどうしてもありまして、よく学ばれている方からするといまひとつ消化不良で、もっと核心を掘り下げてほしい、と思われるところは多々あったと思います。
そういう方のために、今回、その核心部分を包み隠さずどんどんお話しできればと考えており、真摯に聞いておられる方が知りたいと思っておられる「どうしたら信楽になれるのか」について、すっきりわかっていただけるよう力を尽くします。
| 名称 | 『仏教に学ぶ幸福論』公開講座 |
|---|---|
| 日時 | 2026年5月31日(日) 10:00〜12:00 (ランチ休憩) 13:00~16:00 |
| 場所 | アットビジネスセンター PREMIUM 新大阪(正面口駅前) |
| 住所 | アットビジネスセンター PREMIUM 新大阪(正面口駅前)
〒532-0011 大阪府大阪市淀川区西中島5丁目14−10 新大阪トヨタビル https://abc-kaigishitsu.com/osaka/shinosaka/ |
| 主催 | 仏教に学ぶ幸福論オフィス |
| 参加費用 | 20000円 |
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